NEW ハリアー HID (ディスチャージヘッドランプ) バルブの交換編
Last Updated: Saturday, July 17, 2004 09:33:29
HIDについて

HID暦はもう7年になりますな。
ヒカリもの好きのつぼとして、ついにフロントバルブ系最後の交換になるHIDバルブ交換してしまいました。
(※ハイビームのレポートUPしていませんが、交換済みです。)

2代目ハリアーはフロントだけは非常に改善され、作業はいたって楽チンです。
HIDはLパケ以上では、2代目ハリアー標準搭載となっています。

さらにAirSの場合は、(可動式ヘッドライト: AFS 通称首フリ)
実は2002年10月25日に改正告知された
「カーブ走行で進行方向を照らす新しい前照灯(曲線道路用配光可変型前照灯)国土交通省告示911号」
適合国産車第1号だからです。

  日産テラノ当時のカタログ(1997年8月版)
前車の日産テラノ(R50)は平成9年(1997年)のマイチェン後
(宇多田ヒカルの 2ndシングル "Movin'on without you"がCMで流れていた頃)
日本車(乗用車)で初めてHID標準搭載で随分話題?となったものです。
もっとも生産中止になってしまいましたが。

市販車への採用は、日本では1995年に認可されたのを受け、
国産初のHID標準搭載車は三菱ふそうの大型トラック、スーパーグレート(1996年)
乗用車では、マイナーチェンジ後のテラノです。
(1996年8月にまずメーカーオプションとして追加、1997年標準搭載。右図参照)

トヨタの場合は標準ではなく、メーカーオプションとして
100系マークII・チェイサー・クレスタが最初で、
確か1996年から用意されていたと思います。
(高価すぎてつけた人は皆無と思う)

その当時「後付HID」などというものはほとんど市場になく、
下手をすると20万円近い出費をしなければ手に入らないシロモノ。
しかもメーカ標準搭載だから車検認可になったというひがみに近い記事も。

日産テラノ購入ではHID標準搭載を待って購入した(平成9年8月)
といっても過言ではありません。
HID初モノ好きのつぼには、これまたたまらん装備です。
(購入グレードはG3m-R 3200ccディーゼルターボ)
購入後しばらくして初代ハリアーの発表がありましたが、
このときはディスチャージ無いの(当時はHIDなんて言葉は無かった)、
ふ〜ん状態。
さて、最近でこそ価格も安く、バルブ交換もできるようになって「HID」という言葉が
大分浸透してきましたが、、、

HIDとは、High Intensity Dischargeの略で、一般に高輝度放電ランプのこと
・ディスチャージヘッドランプ or ライト
・キセノンヘッドランプ (日産)
とも呼ばれています。

通常ヘッドライトに使用されるハロゲンランプは、ハロゲンガスを封入した密閉容器内で、
フィラメントという金属製の芯材が発熱・発光することで光ります。

HIDにはフィラメントはありません。
インバーター・イグナイターユニットという部品で
バッテリー電圧(12V)を高電圧(約2万V)に昇圧し、
バルブ内の電子と金属原子を衝突させ(アーク放電)発光させます。
電球(ハロゲン)→蛍光灯(HID)みたいな感覚と(結構強引かも)思っていただければ。

大きな特徴はいろんなサイトにあるので、どうでもいいんですが、つぼ的にはむしろ違う角度で。

・省電力(35W ただし点灯時は別....ここが曲者ですが)。燃費に効くか?!
・信号待ちとかで切ってはいけない!

HIDの場合バルブ寿命は長寿命ですと唄ってますが、それはハロゲン球と違い
点灯している時間ではなく、点灯回数だからですね。
信号待ちでこまめに切ると確実に寿命を縮めます。(前の車はたまらんだろうね...笑)

よく明るいとある「高性能ハロゲンバルブ」なる名称で販売されているモノ(6000Kだとか書いてある)

色温度ではH.I.D.に勝るものの、実機能である「明るさ」では標準バルブよりも低いことです。
確かに色温度で蒼白色(というより紫が入っている)になっていますが、
雨・雪で見にくいと言っているのはまさしくこれです。(HIDだから見やすい訳ではないですけど)

余談なんですが、
「とにかく信号待ちで切っちゃだめですよ〜」と口すっぱく言われたのを思い出しました。

今となっては標準搭載の車が増えてきたことはうれしい限りです。


バルブ選択前に....保安基準との照らし合わせ

今回の交換理由は、安かったから思わず衝動買いなのですが
心の中では、色温度を合わせたかったということがあります。
ただやみくもに変えると車検不適合になるので、さくっとおさらいです。

保安基準(国土交通省) 道路運送車両法 (昭和二十六年法律第百八十五号)を調べてみました。
以下は一部のみ抜粋です。
第二章 自動車の保安基準(第二条―第五十八条の二)

ヘッドライト(前照灯等) 道路運送車両の保安基準第32条
一  走行用前照灯は、そのすべてを同時に照射したときは、夜間にその前方百メートル(除雪、土木作業その他特別な用途に使用される自動車で地方運輸局長の指定するもの、最高速度三十五キロメートル毎時未満の大型特殊自動車及び農耕作業用小型特殊自動車に備えるものにあつては、五十メートル)の距離にある交通上の障害物を確認できる性能を有し、かつ、その最高光度の合計は二十二万五千カンデラを超えないこと。
 二  走行用前照灯の照射光線は、自動車の進行方向を正射するものであること。
 三  走行用前照灯の灯光の色は、
白色又は淡黄色であり、そのすべてが同一であること。
 四  走行用前照灯の取付部は、照射光線の方向が振動、衝撃等により容易にくるわない構造であること。
スモール、ポジションランプ(車幅灯) 道路運送車両の保安基準第34条
2  車幅灯は、次の基準に適合するものでなければならない。
 一  車幅灯は、
夜間にその前方三百メートルの距離から点灯を確認できるものであり、かつ、その照射光線は、他の交通を妨げないものであること。
 二  車幅灯の灯光の色は、
白色、淡黄色又は橙色であり、そのすべてが同一であること。
 三  車幅灯の照明部は、車幅灯の中心を通り自動車の進行方向に直交する水平線を含む、水平面より上方十五度の平面及び下方十五度の平面並びに車幅灯の中心を含む、自動車の進行方向に平行な鉛直面より車幅灯の内側方向四十五度の平面及び車幅灯の外側方向八十度の平面により囲まれる範囲においてすべての位置から見通すことができるものであること。
あること。
不正改造の罰則等
1.整備命令 地方運輸局長は、自動車が保安基準に適合しなくなるおそれがある状態又は適合しな い状態にあるときは、その使用者に対し、保安基準に適合しなくなるおそれをなくすた め、又は保安基準に適合させるために必要な整備を命ずることがあります。また、この 命令に従わない場合には、当該自動車の使用を停止し、又は使用の方法若しくは経路 を制限することがあります。(道路運送車両法第54条) 命令に従わない場合は、6ヶ月 以下の懲役又は20万円以下の罰金が課せられます。

2.整備不良車の運転の禁止 車両等の使用者その他車両等の装置の整備について責任を有する者又は運転者は、 その装置が道路運送車両の保安基準に適合しないため交通の危険を生じさせ、又は他 人に迷惑を及ぼすおそれがある車両等を運転させ、又は運転してはなりません。(道路 交通法第62条) 違反した場合は、3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金が課せら れます。

3.自動車分解整備事業者の遵守事項 道路運送車両の保安基準に定める基準に適合しなくなるような自動車の改造を行って はいけません。(道路運送車両法第91条の3、道路運送車両法施行規則第62条の2の 2)

4.事業の停止等 地方運輸局長は、自動車分解整備事業者が道路運送車両法に違反したときは、3ヶ月 以内において期間を定めて事業の停止を命じ、又は認証を取り消すことがあります。(道 路運送車両法第93条)

5.保安基準適合証の交付の停止等 地方運輸局長は、指定自動車整備事業者が道路運送車両法に違反したときは、6ヶ月 以内において期間を定めて保安基準適合証等の交付の停止を命じ、又は指定を取り消 すことがあります。(道路運送車両法第94条の8)

道路運送車両の保安基準では、ワット規制は有りませんが、光度基準は有ります。

《走行用前照灯(ヘッドライト)》
2灯式:主走行ビーム(ハイビーム)15000カンデラ以上
4灯式:主走行ビーム(ハイビーム)12000カンデラ以上
最高光度合計:225000カンデラ以内
色:白又は、淡黄色・左右同数・同一色・2個又は4個

ハイビームで前方100m、ロービームで同40mが見えなければならないことになっています(普通車の場合)。

4灯式ヘッドライト(ハイビームとロービームで合計4個のバルブを使っているもの)で
ハイビームのみ、 またはロービームのみをホワイト系のバルブに交換すると、
ハイビームとロービームで発光色が異なり、車検不合格とな る
場合があります。

またスモールにLEDを入れた場合、夜間に前方300メートルから確認できる明るさでなければなりません。
その為1灯タイプのLEDは暗いために保安基準適合外となる場合があります。
室内のランプ(室内照明灯)に関しては、特に決まりはないようですので好きな色を入れても大丈夫だと思います。


選択バルブ

前置きが大分長くなりました。
NEWハリアーでは PHILIPS製のD2S が標準で装着しています。
ちなみに互換バルブ種は3種あって、違いは

・ガラス管面のレジストの有無
・台座の形状(切り欠きの位置)

です。HID関連でいうところの「スリット」と「レジスト」とは、同じ意味で使われています。
D2R・・・リフレクタ式ヘッドライト用バーナー
D2S・・・プロジェクタ式ヘッドライト用バーナー
D2C・・・両方式対応バーナー。しかし見たこと無い。しかし遮光ペイント等の関係でよくないとされている。

RAYBRIGのDL12(5000K D2S)を購入しました。(購入価格 \12,800 2004/3/28 新山下オートウェ−ブ)
本当は5500Kにしたかったのですが、値段も高いし。
6000K以上がどんどん出てくれるおかげで、5000Kの値段が本当に安くなりました。
5500Kでも2万は切っていますし。

せっかくHIDヘッドランプを純正採用することによって夜間の視認性を高めたにも関わらず、
色温度が高すぎるバーナーに置換したことによって、悪天候時の安全性が損なわれてしまったのでは、本末転倒になってしまいます。
封入メタルハライドが沈殿することが目に見えているので...(負け惜しみです)


交換作業

えっと、AFSのため首フリなので動いて安定しないのですが、交換手順としては
変わりません。
では、交換作業振り返ってみます。

1.パッケージ中身 2.運転席側
3.助手席側。こちらの方が撮影しやすいのでこの角度で 4.ハーネス外します。
5.ふたを回して外します。 6.外したところ。ちなみに真ん中にもって来ました。
これが首フリします。ランプハーネス倣動部は
デルリンと編織ケーブルで保護されています。
7.外したところ 8.HIDバルブが見えました。(カメラだけ。直接見れないです)
この金具を中央に持ってきて外します。
これを忘れると苦労しますよ。一番のポイントです。
9.金具の引っ掛けを外して下に下ろしたところ 10.でHIDバルブを外しました。
11.標準バルブを外すところ 12.標準バルブ。Philips製。独製
13.新旧バルブを並べてみました。 14.交換です。(スミマセン。上からの角度です)
装着方向は当たり前ですがセラミックチューブが下です。
首フリなのでぐらぐら動きます。
ちゃんと真ん中に持ってきて装着します。

交換前後比較

HID照射比較です。純正とRAYBRIG DL12(5000K)ですね。
交換前は2004/04/03 午前中撮影
露出条件は絞り、シャッター速度、ISO感度、ホワイトバランスを固定の同一条件

交換前:4300K標準 交換後:5000K RAYBRIG DL12(5000K)

 

交換前:4300K標準 交換後:5000K RAYBRIG DL12(5000K)

交換前後での運転席からの視覚比較

露出条件は絞り、シャッター速度、ISO感度、ホワイトバランスを固定の同一条件
角度が変わってしまいましたが、排水溝の反射とと投光先の高さ(光軸高さ)が同じことに注目してください。

交換前:4300K標準 交換後:5000K RAYBRIG DL12(5000K)

交換後...

本音を言うともう少し色温度を上げても良かったか?(5500Kにすればよかった)とちょっと後悔。
見た目の色温度の変化は分かり図らい。

ただフロント照明系の色温度あわせと言う意味でしたので
目的は達成しました。


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