NEW ハリアー スピーカ交換 MDF材インナー・バッフルボードの製作
Last Updated: Saturday, October 1, 2005 15:22:25
更新履歴

2004年06月14日 初版 MDF材バッフルボード製作記
2005年07月20日 第2版 追加更新: 型紙(PDF)ダウンロード  巻末追加




前置き

フロントスピーカ交換 に伴い、インナーバッフルボードを製作しました。
日曜大工+DIYってことで。

フロントスピーカには楕円スピーカ(6"×9"、18cm×24cm)ということもあって、
バッフルボードは市販されていないようです。
しかも厚みをある程度持たせないと、ウインドウガラスを開けた際(ガラスがドア内に格納される)
ガラスがスピーカに当たってしまい、ウインドウガラスが全開できなくなります。
この厚みも交換するスピーカによりますが...

ならば、作ってしまおうというのが、この趣旨です。

ここでは価格とどんな感じ。取り付け寸法をどうするか?
ということを主眼にレポートします。(一応現物あわせでの型紙も提供...予定)

もっとも、トーシローの作業ですので。
プロにはかないませんが、満足度は高いですよ。
価格的にも。

フロントスピーカ交換 の一環ですが、ここではあえて
「MDF材インナー・バッフルボード」に製作にスポットを当てます。

リア側バッフルボード(18cm KENWOOD KFC-LX18用)製作については
「リアスピーカ交換 MDF材インナー・バッフルボードの製作(KENWOOD KFC-LX18用)」
でUPしてあります。あわせてご覧ください。

【スピーカ交換・バッフルボード製作のレポート】
このページを皮切りに以下カテゴリー分けと施工別ページがありますので
あわせてご覧ください。

スピーカ交換
バッフルボード製作 デッドニング
ドアパネル(内張り)外し
フロント

フロントスピーカ交換

MDF材
インナー・バッフルボード
の製作
(このページ)




デッドニング施工
ドア・スピーカ用





ドアパネル
内張りの外し方

リア
リアスピーカ交換

MDF材
インナー・バッフルボード
の製作


バッフルボード

今回は「社外スピーカ」に交換のため当然、寸法の異なるので「固定するすべ」で
必須なわけです。

先ずはしっかりスピーカーユニットを固定してやると言うことが、
デッドニング と並んで、カーオーディオ構築の上で重要な課題のひとつであり、
基本中の基本と言えるでしょう。

それと同時に、音質向上の手段としてバッフルボードを製作する訳ですが、
バッフルボードを使用することで固定強度及び固定剛性が飛躍的に向上し、
共振の発生が抑制されます。

結果として歪みのないクリヤーな音をしっかり前に出すことが出来、
同じスピーカーユニットとは思えない程鮮度の高いサウンドへと生まれ変わります。 はず....

いくら高価なスピーカーユニット(注:今回は13,000円で購入したもので高価の部類には入らない)でも、
バッフルボード自体の性能が低いと
スピーカーユニットに高額を支出した意味が無くなります。


MDF材とは?

MDFとは、Midium Density Fiberboard(中密度圧縮合板)の略です。

余った木材を一度繊維上にして、熱圧で整形したものです。
要は、おが粉をプレスで固めたようなものです。
レイクパイン や ラジアータパイン という名称でも売られて います。

JISの規定では

繊維板 JIS A 5905
主に木材などの植物繊維を成型した繊維板のうち、
密度が0.35g/cm3以上でドライプロセスによるもの

よく、スピーカのインナーバッフルボードで見かけるこの「MDF材」
いったい他の木材と比べてどんな特徴があるか言えば

・価格の安さ
・方向性が無く均一
・幅や長さの狂いも 少ない
・表面は硬く平滑
・中は緻密で密度が均一で重い
・加工面がきれいに仕上がる
・音響効果が高い
といった特徴は

スピーカの制振を抑え、乾燥による木目の反りといったこともなく、 加工のしやすさから
スピーカを固定する「バッフルボード」の目的としては最適な素材です。

反面欠点として挙げられる
・板面へのクギ打ちは問題ないが、 木口面の場合は割れが生じる。
・吸水・吸湿に対する膨張率も高い。

は、ラッカー、ウレタン系の塗装がMUSTでありこの対策をしてあれば、
最も適した材質であること誰もが認めるところです。
また、プロショップではFRP(ポリエステル樹脂)を塗っているところもあるようです。

比重により、「インシュボードレーションボード」、「MDF」、「ハードボード」に分けられるのですが、
DIYに最も向いたMDFをホームセンタで購入し使用しています。
(MDF材質がどうのこうのとありますが、塗装してしまえば同じかと?!)


購入・使用部材

今回のDIY、インナーバッフルボード製作で購入した部材の一覧です。
(価格は税込)

部品・部材 型名 メーカ 単価 員数 購入先 備考
MDFボード 153×330×15   \336 2 セキチュー横浜みなとみらい店 15mm厚
PPクラフトシート PS-3 アクリサンデー \504 1 黒 490×565×0.7
木工ボンド CA-238 セメダイン \207 1 180ml
GPクリアー(プラスチック用ボンド) #14372 コニシ \168 1 PP樹脂と木材接着可能
油性ニス(屋内外木部用)   和信ペイント \367 2 HOMES 新山下店 マホガニー
ニスうすめ液     \144 1  
刷毛     \260 1 50mm幅
紙ヤスリ 240番   \30 1  
紙ヤスリ 480番   \30 1  
なべネジ P6×40SUS   \8 8 バッフルボード固定用
なべタッピングネジ P5×25   \8 8 スピーカ固定用
ナット N6   \5 8 バッフルボード固定用
ワッシャ W6   \5 16 バッフルボード固定用
ポリワッシャ PW6   \8 8 バッフルボード固定用
あまった灯油           ハケのお掃除用

合計

\3,061  

工具

円形(というか楕円)加工と穴あけです。
新規に購入は、木工用タッピングネジ下穴加工用のドリルビットです。

・ジップソー (ZipSaw)
最も重要なMDF材の切断は糸ノコで切断でも良いのですが
ジップソーがあると大変楽です。
ジグソーという名で要は電動糸ノコ?弓ノコでもホームセンターで売られているもの。
私は Black and Decker社の HS600K ZipSaw(TM) Multi Project Tool というのを米国で購入していまして
これを使っています。(たしか$89.99位だったような?)
ツールBOXにアクセサリーが同梱されてこの価格であり、結構お得だったので。

最近は 日本でも輸入販売されている ようです。

・ドリル
ドリルはホームセンターで格安販売されているものです。

・ドリルビット

今回は
MDF材の固定用のΦ6ネジを通す貫通穴
スピーカ固定用のΦ5タッピングネジ用下穴
ジップソーの刃を通す貫通穴
の3種で、スピーカ固定用のΦ5タッピングネジ用下穴加工用のドリルビット(テーパー穴)を
新規に購入しました。(Φ4.2 深サ25mm)

・シャコ万力
シャコマンです。MDF材の接着と傘の接着の際に使用。
1ケ50円位で板厚が挟めるものなら何でもよいかと思います。

・作業台
これはスキー板のチューンナップ・ワックス用で持っているものです。

・ポンチ
これは穴あけで必須モノですね。

HS600K ZipSaw(TM) Multi Project Tool コードレスドライバードリル 2,980円で買ったものの様
安物中国製です。

新規購入のドリルビット。木材用。
MDF材はいきなりタッピングネジで締めると割れるので
テーパー下穴加工は必須です。

型の製作と実測

最も重要な型取り。基本ですね。
MDF板購入するにも、いったいどれほどの大きさが必要なのか?厚さは?
を知る上でも実測が不可欠です。(と、記載しつつ失敗も)

内装を外して、型取り用に紙を貼り付けます。 スピーカホールの型取り

バッフルボードの大きさと固定用ネジ穴位置の決定
凹凸を利用して、なぞっていきます。
なぞった後に交換スピーカの穴をバランスよく配置
(写真はコントラスト強調加工しています)

ここまで計って加工・塗装し作成していったのですが、落ち度が...
巻末にも掲載していますが、スピーカー装着直前で 幅が大きく内張りが装着できない ことが判明。
追加工が必要になりました。
こんな失敗をしないよう。きちんと内張り装着での大きさの計測も必要ですね。

写真で左側ドアポケット、右側下に干渉が
(写真は 運転席側 ) 写真にマウスを置くと追加工後のに。
装着直前で、型紙の幅を狭くし追加工する羽目に
(写真は 助手席側 )

バッフルボード厚みの決定

型取りと並んで厚さも重要ですね。
内張り加工しないで装着するには、スピーカ奥行き寸法は90mm以内でないといけないかと

ドアガラスを開けた際(下降)した際の奥行きを考慮。
70mm弱なので60mmが許容埋め込み長さかと。
純正JBLスピーカでバッフル板の出っ張り。
30mmまでの出っ張りなら内張りに干渉しないものと

接合・切断・穴加工

では、加工の過程を振り返ってみます。

接着剤を一面に塗布し接合 シャコ万を使い、接合するまで待ちます。

 

型紙に従い、板材に切断線を描きます。 こんな感じ

 

まず、2つに分断 スピーカ穴開け様にジップソー刃が通る貫通穴あけ

 

ポンチでドリル穴センタ位置 ヤスリがけ

 

最後は手作業でヤスリがけ 穴加工

塗装

MDF材の欠点である「吸水・吸湿に対する膨張率も高い」をカバーする上でも非常に重要です。

塗装準備 交換するスピーカをはめ合わせてみたところ

 

最初の塗り始め 1枚塗装したところを並べてみました

 

乾かし途中 2回目塗り後

防水傘

この傘をどうするかが、問題です。
音質の低下を招くものですが、これ無しではスピーカが濡れてしまいますので、やむを得ません。
PP材を購入して、デッドニングであまった制振材とウレタンフォーム(吸音材)を装着しています。
あとはカッターで切って、スピーカ穴に沿って貼り付け。
大きさ的には 340mm×85mm (接合面から60mmでる形 .. 接合面からウインドウガラス下降時最大突起部まで62mm)

接合は木材とPP材に適した、 コニシのGPクリアー で。
制振のために内側には制振材と吸音材を貼り付け。

PPクラフトシート PP材と木材の接着にはこれしかありませんでした

 

上:PPシート 中:制振材 下:吸音材 接合するまでシャコ万固定です

大きすぎて再加工

さあ、いよいよスピーカ交換して装着という段階でミス発見。
バッフルボードの幅が大きく内張りがはまらない...
再度、確認し追加工(切断、塗装)となりました。

幅を狭め切断 再塗装。手前は切断し余ったもの

スピーカ設置

再度、確認し追加工(切断、塗装)となりました。
スピーカコード加工については フロントスピーカ交換 をご覧ください。

追加工後の内張りへの装着状況 バッフル設置、スピーカコードも加工終了

ドアガラス下降時での傘との隙間。問題なしです スピーカ交換し、タッピングネジで装着

最後に内張り装着。干渉無しです。 ストロボ発光で、スピーカが見えるといった感じ。

むすび

装着まで3週間を費やしてしまいました。
MDF材の接着、ニスの乾燥などは完全に1日つぶしてしまうので長期戦を覚悟の上でした。

バッフルボード無しではどうか?と言う確認はしていません。
でも音的にはすばらしい♪♪♪♪♪
ああ、いい音。
純正JBLではなかった音です。
ここにたどり着くまで、1年以上。

こうなってくると
リアスピーカ交換 + バッフルボード製作
を計画したくなってきました。
(2004年9月20日にリア側も実施後UP)


おまけ 型紙

実際に使用した型紙ですが、スキャナーで撮ったモノPDF版でご提供いたします。

フロント用バッフルボード型紙 PDF版(131kB:原寸印刷紙サイズB4)

型紙はAcrobat文書です。Acrobat Readerのダウンロードはこちら。


人来訪中